【レポート】AWS Summit Tokyo 2017: ヤンマーが提案する『ロボットトラクタ』のご紹介 “A SUSTAINABLE FUTURE” の実現へ #AWSSummit
『AWS Summit Tokyo 2017』が2017年5月30日(火)〜6月2日(金)、グランドプリンスホテル新高輪 品川プリンスホテル アネックスタワーで開催されています。
当エントリでは「ヤンマーが提案する『ロボットトラクタ』のご紹介 “A SUSTAINABLE FUTURE” の実現へ」をレポートしたいと思います。
セッション概要
当セッションの登壇者及び概要は以下の通りです。
セッションレポート
以下、セッションのレポートです。
はじめに
- 会社概要
- 大阪にて1912創業
- 売上7000億 経常利益235億
- 1兆円目指す
- 7つの事業
- アグリ事業、小型、大型、マリンコンポーネント、エネルギー、建機
- アグリ事業
- 4割がアグリ事業
- ヤンマーの顔
- 誕生秘話
- ディーゼルエンジンを小型化、作業機に搭載、農業を省力化
- 1966 耕運機 売れて売れて仕方がなかった
- 1968 乗用トラクタ
- キャビンがついて快適に
- 今回のお話
- 随伴するトラクタ=ロボットトラクタ
- 機械だけではなくICTを活用したサービスが重要に→AWSを利用
持続可能な農業
- 農業を取り巻く環境
- 人口 +20%
- 耕作地面積 +3%
- 農業人口 -13% 平均66歳 高齢化
- 少ない農業生産者が、増え続ける食料需要をまかなう時代へ
- 持続可能な農業を目指す
- 労働力を節約
- 経験や勘に頼らない科学的な技術
- 3Kイメージの払拭
- ロボット農機の開発へ
ロボットトラクタ
- ロボットトラクタを開発
- 人とロボットによる協調作業
- 2台のトラクタ
- レベル0 手動操作
- レベル1 使用者が搭乗状態での自動化
- レベル2 使用者監視下での無人自律走行
- ↑随伴型ロボットトラクタ
- レベル3 完全無人自律走行
- 自動操舵保持システム普及への取り組み
- レベル1:自動操舵保持システム
- ガイダンスラインに従って手放しで作業が可能
- 既に3~4割には標準装備
- 疲労軽減/精度向上
- レベル2チャレンジ
- 人が監視することで安全性を確保
- 無人+有人の協調作業の提案
- タブレットで制御
- 通信、位置は衛星の情報を使う
- 複数台での同時作業
- 2つの作業を一人で行う複合作業
- 天候の影響に左右されにくい
- 作業風景
- 岩見沢での作業風景
- チョッパ、次いでサブソイラ(溝切り)、2.5haを半日かかる
- 随伴作業の場合、作業が同時進行し乗り換えが不要
- 同じ作業を2台でする場合
- 一台分の隙間が空く、間を後ろのトラクタが埋める
- カルチ作業 畝の間を進む。雑草取り。前回と正確に同じ経路で進む。
- ラップしろが少なくなるので作業効率が上がる
- ロボット大賞(農林水産大臣賞)
- 先駆けて商品化
AWS活用事例
- ロボットトラクタのデータを活用したい
- SMARTASISTと連携したい
- SMARTASSIST
- GPSと通信モジュールを搭載
- ほ場の見える化
- 日々の作業をスマートフォンからインプット
- ベテランと若手の使い方を比較
- 収穫量や作業時間を集計分析
- 機械の見守りサービス
- 認証
- COGNITOを利用
- マスタ同期
- Sync Store, Kinesis Stream
- トランザクションデータアップロード
- Lambda + SQS
- 経験した問題
- Codnitoサイズ制限
- キーを分割して格納
- Codnitoサイズ制限
- AWSで良かったこと
- 期間コスト削減 マネージドサービスの利用
- 運用コスト削減 サーバレス
- 技術者確保が容易 ノウハウがオープンで実績が多い
- AWS社員の人間性が魅力 技術尖った人が多い
- 要望
- Cognitoの容量を増やしてほしい
最後に
- デジタルビジネスとは
- 新しいビジネスを創造すること
- デジタルトランスフォーメーション
- 人間のできることを機械に置き換えるのではなく機械を前提に最適化したプロセスへ
- ロボットトラクタもその一つ
- AgTech (アグテック)=スマート農業
- AI、ロボット技術、ICTを駆使、嘲笑力高品質生産で農業経営をサポート
感想
わずかな人数でいくつもの農業機械を使って同時に作業を進める様子に未来を感じました。既にGPS作業アシスト付きのトラクタの普及が進んでいることにも驚きました。そのサービスを支えるシステムがAWSで運用、活用されていることに広がりを感じました。